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2025/7/1
2025/7/1 01:00
ESTADIOは、これまでのデザイン事業に加え、歴史・哲学・宗教・倫理などから学ぶ人文知を意思決定の土台に据えた事業体へとリニューアルしました。
高齢化や人手不足、コンセンサス形成の難しさなど朝倉の現場課題に対し、学び(人文知)と実装(お手伝い)を往復する体制を整え、サービス提供を開始します。
メインの事業は「人文知の探求」です。
人文知を常に探求
営業活動よりも、まずは歴史・哲学・宗教・倫理などの学びに時間を使います。空き時間があれば、人文知の勉強や資料収集を優先し、判断の精度を磨き続けます。
依頼を受けたら「人文知フィルター」で判断
・その依頼は本当にやるべきか?
・誰にどんな価値を提供できるのか?
・どこにリスクや負担が生じるのか?
過去の歴史や人間の行動パターンを踏まえ、短期的な利益よりも長期的な影響を見据えて事業の意思決定に反映することが特徴です。
判断をもとに価値提供
探求で得た知見を最大限活用し、必要な企画・デザイン・運営・実務支援まで一貫して対応します。
人文知(じんぶんち)は、歴史・哲学・宗教・文化などを手がかりに、人間と社会のパターンから「人はどう生き、どう社会をつくってきたのか」を学び、そこから得た知恵のことです。
まちづくりで考えると、
都市計画やプロモーションなどの専門知が「この地域をどう変えるか・どう見せるか?」を考えるために必要な知だとすれば、
人文知は「なぜそれをするのか/何を守り、どこを変えるのか」を見きわめる知です。
ときには「何も変えない・しない」ことを最良の選択とする場合もあります。
例として、人文知を探求すると、以下のことが見えてきます。
1. 日本と地震のパターン
日本列島は古代から地震・噴火・津波などの自然災害が繰り返されており、そのたびに社会は大きな影響を受けてきました。特に大地震は定期的に記録され、現代だけ奇跡的に発生しないとは考えづらいです。
2. 子育ての人類史的パターン
約20万年の人間の歴史において、「両親だけで子育て」はむしろ例外的です。多くの場合、複数の家族が集まって協力する多世代育児が一般的でした。
生き物にはさまざまな子育ての習性があります。たとえば、ライオンは群れ全体で子を育て、シロクマは母親だけで育児をします。一方で、カメのように卵を産んだら育児をまったく行わない種類もいます。これは、それぞれの種がその方法でしか育児を成立させられない生態的な理由を持っているからです。
こうした生物の習性と比べたとき、ホモサピエンス(人間)という種類の生物にとって、両親2人だけで子育てを担うことは、習性から外れた行動であり、かなり難易度が高いと考えられます。
これらを朝倉という地域で考えると、
地震:南海トラフ地震や首都直下型地震の直接的な影響は比較的受けにくい。
子育て:核家族が少なく、祖父母を含む多世代で子どもを育てる文化が根付いている。これは人類史の自然な形と一致し、無理のない暮らし方になり得ます。
このように、「すでにある強み」を見つけて言語化し、視点から「朝倉ってすでにいいところあるよね」という認知を提供するのが人文知です。
私たちは地域支援の中で、良かれと思った取り組みが逆効果になる場面をいくつか経験しました。
例A)飲食店の事例
飲食店の認知度が向上 → 来客が一気に増える → 現場がパンク → 従業員の離職/“人手不足/“ゆったり空間”の消失 → 常連の支持が下がる。
例B)移住者の事例
観光で朝倉を好きになった人に移住を勧める → 移住してくる → 近所付き合いなどの地域性の違いに移住した後に気づく → 地域性に馴染めず移住を後悔する → 別の地域へ再移住
これらのことから、「短期利益優先・長期目線の喪失」および「現状認識の労力を怠る」と失敗すると学んだ。ここが反省の出発点です。
そこで、動く前の判断の土台として人文知(歴史・哲学・宗教・倫理・文学など)を組み込み、「誰が・いつ・何の得をして、どこにどんな負担が出るか」を先に見立てるフレームを導入しました。
歴史照合
人類の歴史で繰り返されている失敗する構造に似ている事例はないか?
当てはまるなら、何を変えれば避けられる?
地域文脈と人間性
地域の生活リズム・文化・イベント・祭礼・“らしさ”に合っている?
関係者の本音(やりたい/やりたくない、誇り・不安)から設計できている?
倫理と配分
誰の声が抜けている?(新人・非常勤・高齢者・常連・近隣 など)
得・負担・リスクの配分は説明できる? やめられる仕組みはある?
時間軸と物語
100日/1年/5年後も胸を張って続けられる?
短期の数字が、関係性・人材育成・学びの余白を削っていない?
いきなり動かない。まず、よく見る・よく聞く。
現場観察/ヒアリング/歴史と背景の把握/導線と人員配置/常連の期待を丁寧に整理。
そのうえで、みんなで「やる条件/やらない条件」を先に決める。
無理が見えたら始めない。始めてもいつでも止められる設計にする。
早さよりも、続くかたちを優先する。
まず“よく見る”を最優先
始める前に現状認識にパワーを使い、「やる/やらないの条件」を決めます。無理が見えたら着手しません。途中でも止められる設計にします。
人文知を土台に判断
歴史や哲学の学びを使って、研修・話し合いの進め方・学びのプログラムをつくり、決めごとの質を上げます。
現場までしっかり伴走
イベント運営や人手が要る作業(農作業・清掃・IT支援など)まで手を動かして支援します。
記録を公開し、やり方を磨く
研究ログ×活動ログを公開して振り返り、続け方を常にアップデートします。
※デザイン業務(Web/グラフィックの制作・運用・保守)はこれまで通り継続します。
研修・ワークショップ/合意形成の設計/キャリア・意思決定支援/教育プログラム開発
歴史事例を構造で学ぶことで、組織・地域の意思決定の質を底上げ
Webサイト/LP、ロゴ・チラシ・名刺、ブランド設計、Webデザイン講座
伝わる設計と運用のしやすさを重視
企画・制作・手配・当日運営、特設サイト制作・運用まで一気通貫で伴走
農作業/清掃/力作業/販売ヘルプ/IT・スマホ操作支援 など
若さと機動力で内容を問わず“いま必要”に駆けつけ
社内の理念浸透・チームビルディングを強化したい企業・団体
学び直し/探究学習を進めたい学校・自治体・民間組織
イベントをゼロから(企画~運営~Web)任せたい主催者
朝倉で人手が足りない実務(農業・清掃・IT支援など)を頼みたい方
Web/紙のデザイン制作・運用改善を相談したい方
実務および各プロジェクトの窓口は、これまで通り坂田が一貫して担当します。
一部領域(グラフィックデザイン/Webマーケティング 等)は、案件内容に応じて専門パートナーと協業・委託します。
メンバーは朝倉・東京・海外在住の、バックボーンの異なる3名体制(坂田を含む)。
各事業の意思決定と人文知の探究は、この3名で行います。
人文知探究の進め方は、事前学習(読書/資料収集)→オンライン対話のサイクルを継続。
得られた知見をベースに、各事業の意思決定を行います。
人文知探究メンバー(ボランティア)を募集します。
分野不問(例:歴史/哲学/宗教/倫理/社会科学/教育 など)で、人文知テーマを設定し学習を行い、オンラインでの対話に参加していただきます。
関心のある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
2025年7月1日(火)より新体制での提供を開始
事業名:ESTADIO(エスタディオ)
事業内容:人文知支援、地域実務支援、各種お手伝い(清掃・農業・イベント支援・Web支援・デザインなど)
所在地:〒838-1302 福岡県朝倉市宮野1173-2
代表者:坂田 拓也
進行中案件・既存サイトの保守は継続
制作の品質基準と納期責任は従来どおり維持